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歌っていいな、芝居っていいなと思った夜
先週末、日比谷のシアタークリエで上演中のミュージカル
『ブラッド・ブラザーズ』を観てまいりました。



まずは事前にキャストと話の流れだけざっと予習して(なるだけ先入観を持って観たくないので)、
まっさらな気持ちで劇場に向かいます。
開演が18:30なので少々ギリギリ。でも途中休憩もあるとのことなので、
日比谷シャンテ前のファーストキッチンで、特撰・海老かつサンドセットを買い持ち込みにしました。
(ここのはタルタルだけじゃなくちゃんとソースもかかっててるのです♪
抹茶プリンとかもなにげにおいしいし、ファーストフードではファーストキッチン結構好きだなー)
ちなみに、近辺の劇場なら(当日)チケットを見せると10%オフです。
でもやっぱり前半はお腹がぐーぐー鳴ってイマイチ集中できませんでしたので^^;
会社帰りに芝居を観に行く時は、お昼をガッツリだな笑。



0908BB20001[1]で『ブラッド・ブラザーズ』
ロンドン・ウエストエンドで、25年もの間ロングランを続けている名作で、日本でもこれまで何度か上演されていて、柴田恭平さんが演じられたのが有名らしい。
今回観るにあたって、特に理由はないんだけどキャッチコピーやキャストから、青春、友情、家族愛?などのよくある感動モノなのかと思ってました・・。





あらすじは、
子沢山で貧しい家に生まれた双子の兄弟が、一方は貧しい家の子のまま、もう一方はお金持ちの家に引き取られる。
(母親の、たった一人でも自分の子供が不自由なくいい環境で育ってくれればとの想いで)
やがて成長した二人はある年、磁石のよう引き寄せ合い惹かれ合い友情を育んでいく。
しかし、社会情勢による貧困、母親同士の軋轢、迷信・・など目に見えないものも含めた抗えない運命の力によって、
悲劇的な結末を迎える。


・・基本的に説明によって進行していく芝居があまり好きではないのだけど、今回は不思議と違和感がなく観れた。
最初から最後まで、ほぼ同じセットで小道具とか照明などで場面が展開するのを、ごく自然な感じで受け入れられたのは、
きっと役者さん達に力量があるのと、作品と演出の軸がしっかりしているからだろうと思う。
さすがに25年も続いているだけあって、安心して観られるし貫禄さえ感じました。。

それからシアタークリエという劇場は初めてで、思いのほかこじんまりとしていて良かった。
(新宿の紀伊国屋ホールよか、多少小さいかな)
作品的にも、このくらいのキャパがベストかと。
役者さん同士の緊張感や感情の動きが真近に感じられ、それが波動のように伝わってきて、
舞台との一体感みたいなものもちょっと味わえた。
どちらかというと、ダンスミュージカルやバレエが好きな私だけど、
素晴らしい歌声&アツイ芝居もなかなかいいもんだな~~としみじみ思いました。



~役者さん達が素敵だった!





【ミッキー:武田真治】
事前にチラシもいただいてたし、キャストも確認してたのですが、当日は全く忘れてました。
で、前半はこの薄汚れた悪ガキが武田真治とは気付かず。。
(足をくねくねさせるせいか背も低く見えたし、メイクとカツラでカモフラージュされて全く分かんなかった)
最初は7歳くらいの設定だったのかな。台詞の言い方や仕草がほんとはまってて、
いやーーうまいな~と思って観てました。悪ガキなんだけど、可愛いらしさもあったし。
後半(14歳~)は、メイクも普通になり遠目でも分かったけど、
最初はくねくねがいきなりがらっと変わって、いつものピシーーっとした武田君。
でもあの特徴のある歩き方とかが、ティーンエイジャーっぽくって、
リーゼント風の髪を撫で付ける仕草とかね。なんで少年役が全然違和感なかったです。
歌もヘタじゃないし。
最後薬に溺れだんだんと感情がむき出しになっていく様なんて、うっすら感動さえ覚えました。
最近は“ナイナイ”とかのバラエティで、あまりしゃべらずにニコニコしてるだけ
の姿しか印象がなかったので、武田君(何故か君呼び。笑)のこんな熱演が観れて嬉しい。


【エディ:岡田浩暉】
ご一緒したyさんと、“トゥビーコンティニュー”の人だーーと大騒ぎ笑。(年代ね~^^;)
昔はかなりイケメンで通ってましたよね。
子供時代の演技がちょっと妙な方向に走ってた気もするけど笑・・面白かった。
でも実際の年考えたらあのくらいデフォルメしたほうがいいのか・・
っていうより、きっと本人が好きなんだろうなーああいう芝居笑。
(引きの芝居が難しそうだけど、怪演タイプは嫌いじゃない)
さすが元ミュージシャンだけあって、歌も良かった。
ミュージカル俳優ぽい発声なのは、やっぱり勉強されているのでしょうね。
この方顔は相変わらず童顔だし、経歴も変わってるけど役者として面白い感じになってたな。
(でも結構前から舞台で活躍してますね)

まず主演のこの2人が、思ってたより格段に良かった。

そして周りを固めるのは・・


【ミセス・ジョンストン:金志賢
出演者それぞれ個性があって良かったですが、やっぱり1番は金さん。
歌うナンバーが多い上、メインの歌も担う役ですから上手いのは当たり前だけど、
プラス地声がいいんですよねー。。
今回のナンバーでは、高音になる曲はあまりなかったですが、
優しく、その声の情感・悲哀たるや、、思わず目を閉じて聴きたいくらい。
特に「嘘だと言って・・ただの物語と・・」※ "Tell Me It's Not True"という曲は、
今でも頭の中をリフレインしてるほど・・心に響いてじんわりと染み渡り、
直に涙腺を刺激されるのでこみあげるものを抑えるのに大変でした。
演技も最初は硬いかなと思ったけど、どんどんほどけてきて、情の厚い男勝りだけど可愛い母ちゃん。
がはまってて、これまた良かった。

で、舞台も終わりキャスト達が並んでの挨拶の時。
この方がバレエ的なお辞儀をしたのを、私は見逃さなかった!(“オドレルヒト”に違いない・・・)
帰って慌てて検索したら、あああ見たことある顔~~~。
それもそのはず大好きなキャッツの“グリザベラ”の人でした!!!
しかも何百回と演じてる有名な、、。
といっても彼女を知ったのが四季退団後で、その歌の上手さは噂(ネットで)で聞いただけだけど、
長年のファンがいて、たまに小さなコンサートもやったりしてるようなので一度聴いてみたいと思ってたのでした。
ぽかっと忘れてはいたけど、検索する前もなんとなーく名前に聞き覚えがあるような気がして、
いやいやまさか、こんな思いもしない場面で彼女の歌が聴けるとは・・・
(年末にロパートキナの白鳥も観れるし、今年は観劇関係だけはめちゃツイてるよ~~私♪)
しかも、今回が退団して2年ぶりの活動開始だそうで。
2年ぶりか・・そんなブランクを感じさせないくらいしっかり演じてたし、それ考えるとやっぱり素晴らしいですね。
今後も大注目!!していきたいと思う。



【ミセス・ライオンズ:久世星佳】
お金持ちの家の奥さん役。
きちんとして礼儀正しく、(たまにおちゃめな面も見せたりして)一見人当りも良さそうなんだけど、
心の中に激しいものを秘めているタイプ。ゆえに思い込みも激しい。
養子といえど、欲しくてたまらなかった子供を授かりそれを守ろうとするあまり、
不安と恐怖の虜となり、やがてミセス・ジョンストンへの憎しみへと変わっていく。
普通の人の内面がふとしたきっかけで崩れていく様をさりげなく演じていてよかった。
この方も歌も上手いし、演技は一番安心して観ていられたんじゃないかな。
以前TVドラマ『白い巨塔』で、教授の奥さんを演じていた高畑淳子さんを彷彿させるような
・・声質もちょっと似てるのかな。(この時の高畑さんも好きだった)
名前も聞いたことがなかったけど、宝塚の元トップスターだった方だそう。




【ナレーター:下村尊則】
物語を説明しながら、舞台を牽引していく役。
声はでかいし笑、ザ・ミュージカル俳優!って感じの発声に、なんかむふふふ・・となる。
というのもシリアスな話なのに、この方の持つコミカルさというのか、
キワモノ的が感じが予定調和を軽く乱していて、それが面白かった。
(皆がシリアスムードの時に、こういうタイプがいるとなんとなくホッっとする私笑)
で、姿勢がめちゃいいのと、ちょっとした動きが“オドレルヒト”の片鱗、伸ばしたつま先が綺麗とか
を見せていたので、こちらも帰って検索すると元劇団四季の方でした。納得笑。
しかも金さん同様、2年ぶりの舞台復帰だそう。

先日も最後の五反田キャッツを観に行って四季の目指す舞台は、好みじゃないと再確認したけど、
でも役者の層が厚いというのは、やっぱり四季はすごいと思う。
(ただ才能のある人が、次々辞めていくのは何でなんだろうと思ったりもするけど、
内情を知らないので、やっぱトップがワンマンすぎ?とか勝手に想像したり・・)
私のダンス関係の先生も四季出身者が多くて、どうして(こんなに上手いのに)1線に出れなかったんだろうという
人もざらにいるし、、と、好きじゃないといいつつ四季が気になる私。
だってねー、踊りと歌が好きだったらやっぱり目指す山の頂上は四季って感じがあったし(宝塚はまた別の世界として)
今はどうか知らないけど。
自分にもっと才能があったら、オーディション受けてたかもしれないし。^^;;
そういうこともあって、四季で活躍していた役者さんにどうしても目がいってしまうのだろうな。
(複雑な恋心ってやつですか笑)




ミッキーを想い続ける幼なじみのリンダ役に、鈴木亜美。
最後まで主役二人の間に入って、揺れ動く女の子でヒロインでもあり、
シリアスな舞台にぱっと明るさをもたらしてくれる存在でもある。
でもごめんなさい私はこのちょっとキンキンした声がイマイチ苦手で、生理的なものなので、
どうしてもよく思えなかった。。
このキャストに囲まれて負けじとすごく頑張ってるな~というのはすごく伝わってきたけど。






でこの作品。
見始めた時はまさかこんな展開で、最後にあんな結末が待っていようとは全く思っていなくて、
終わったときはふう~~とため息をついて、その後はう~~ん・・・としか言葉が出てきませんでした。

階級社会がもたらすどうしようもない貧富の差、
人類の歴史を大きくみたら、抗えない運命に流されその人生を終えていった普通の名もなき人たちが
大多数なんだろうと思う。
それでも小さな幸せをみつけて、一生懸命に生きる人間。
これはもう普遍的なテーマですね。
特にイギリス・ロンドンがってわけじゃなけど、
「ビリー・エリオット」「スイーニートッド」とかもある意味そうだし、
作品の中にこういう社会情勢を見て取れるものが多いように思う。
あと「ブラッド・ブラザーズ」では、物語を彩る不吉な迷信みたいなものもロンドンにはよく似合うというか、
あの独特の暗さが意外と好き。(行ったことないのになんだけど)空とかも薄暗そうだしな。
でも光だけじゃなく、影こそが芝居には時に必要なものだし、
ただそこは暗いだけじゃなくて、なんたってシェイクスピアの国ロンドンですから、
文学的な知的さや、他の国には真似できないクラシカルさも兼ね備えていて、
作品たちがなんともいえないムードを醸し出してるんですよね。
私がキャッツを好きな理由のひとつも、このロンドンらしさだし。


ほんと・・久々に観た秀作でした。
誘っていただいたyさんに感謝感謝です。素敵な時間をどうもありがとう!!


**『ブラッド・ブラザーズ
 8/7~9/27@シアタークリエ



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comment

すばらしい感想に観劇しています。
迷信などの感想もなるほどな~と
うなってしましましたっ
そして、金さんのおじぎ!!私も、あっと思いましたっ!!
女性は、みんなそうするかな~と思ったら
金さんだけでしたね♪なるほどー四季の方だったとは!!HPで、舞台発表の動画があって、TSUKASAさんと二人で歌うものがあって、見てしまいました。やっぱり声いいですっ
リンク&TBさせていただきますっ
おつきあいいただけて、うれしかったですm(_ _)m

素晴らしい感想に観劇×
素晴らしい感想に感激〇
すいませんっ^^;

うわわわ。yuricoさまと観にいかれたんですねー。
お二人の感想を読ませていただけてうれしいです。
ありがとうございます~。
下村さんは四季でもややキワモノな役どころが多かったのですが
(ジーザスクライストスーパースターのヘロデ王が最高!でした)
そうですか~、この作品でも(にんまり)。
ああ、上京ついでに観る事にしたらよかったですー。
ギリギリと後悔・・・。
いや、でもほんと、みいこさんの観劇記って情景が目に浮かびます~。
まるで自分もこの舞台をみたような気持ちになれました!

>yさん♪
観終わってから、時間が経つごとにますます良かったな~って気持ちが募ってきましたよ!
色んな芝居を観るタイプでもないし、なんか思い込みが激しい(汗)感想になってしまいましたけど、
久々に興奮いたしました。。金さんの歌が聴けたのもyさんのおかげです!!ありがとう!
おじぎは、バレエのレッスンが長く染み付いている人は自然にああなるのかもしれませんね。
なんかヤングチームも観たくなってしまいましたよ~~^^;
>ayaさん
いえいえ、こちらこそayaさんからコメントがあって嬉しいっです♪
いや実は観終わってからこれayaさんにぜひ観ていただきたいなーと思ったのです。
てか(自分が)感想を聞いてみたくて^^;
ででやっぱり下村さんはご存知だったのですね!
あのキワモノ具合(濃ゆさ)はいちにちふつかで培われたものではないと思いましたが笑、
しかも最高だったのが王様とは、、目に浮かびすぎて、、あははほんと最高笑!!
格差社会という問題も今の日本のムードとリンクするところがあると思うので、
若い世代とかいろんな方が観られるといいのになー。
東京だけなんてもったいないので、ほんと関西とかでもやってくれればいいのにですよね!
あと、こちらのサーバの不具合で慌てさせてしまいすみません!たまにあるので全然気にしないでくださいまし。>2重

ブラッド・ブラザーズ@シアタークリエ

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いやーーーー
またまた、ほんと良かったですっ
『ブラッド・ブラザーズ』に行ってきましたっ!!
2度見たいと思った「ダンス・オブ・ヴァンパイア...

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